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「私が彼を殺した」読書感想解説&ネタバレ 犯人解説

読書

私が彼を殺した。という どちらかが彼女を殺したの同じシリーズ
本の中に犯人に対する解説がないという読者への挑戦的な本です。

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あらすじ

婚約中の男性の自宅に現れた一人の女性。男に裏切られた彼女は服毒自殺を図った。男は自分との関りを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件を解く鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りを当てた真相に、読者の貴方はどこまで迫れるか。

容疑者が3名まで絞られた状態で、加賀刑事が「犯人はあなたです」で終わる今作品

巻末にある袋とじで超ヒントが書かれてありますが、詳細までは書かれていないのですっきりしない方もいるかと思います。私もヒントを読んでやっとわかりました。

これからはネタバレを含む内容になっているのでご注意ください。

犯人のところは工夫して表現したいと思います。

登場人物

神林美和子

毒殺された穂高の婚約者、詩の才能から一躍有名人になった人
雪笹と仕事のパートナー。雪笹を通じて穂高と結婚することになった。

穂高誠

美和子と結婚することになった人。事業を行っているが最近は赤字続き。
女たらしいろんな女に手を出しては捨てている。
離婚歴ありで前妻が家には前妻が送り返してきた荷物が沢山置いてある。
今回毒殺された被害者

加賀刑事

お馴染みの謎解きの刑事。鋭い慧眼で犯人を探し出します。

容疑者の3名の解説

神林貴弘 (美和子のお兄ちゃん)

神林美和子のお兄さん。
近親相姦しちゃってる妹大好きお兄ちゃん。
妹なのに恋愛感情を持っており、肉体関係を持っちゃうほどです。
今回美和子が結婚することを快く思っていない。

妹がどこか遠いところに行ってしまうと思い心身共に参っている。

駿河直之 (穂高の仕事のパートナー)

穂高誠の仕事のマネージャーとして働いています。
最近は穂高の仕事では衝突したりしています。

作中服毒自殺をした準子とは同じマンションで知り合い片思いをしていました。
ですが準子は駿河が好意を寄せていることを知りつつも
穂高のファンという事で、穂高と交際をしてしまいます。

そして穂高は準子を妊娠させますが、駿河が説得して中絶させます。
穂高と美和子が結婚するという事聞いて、服毒自殺してしまいます。

好きだった女性を殺されてしまった駿河はオコです。

雪笹香織 (捨てられた元恋人)

美和子の才能を見つけて、デビューさせた担当者編集者です。
雪笹は昔穂高と付き合っていて、結局捨てられてしまいました。

捨てられた後妊娠をしており堕胎しています。

穂高に捨てられて雪笹は殺害の動機を持っています。

犯人を絞り込むためのまとめ

作中に書かれている内容 毒カプセル

殺害に使用された毒カプセルのまとめ(全12個)

・雪笹が準子のマンションで持ち出した1つ
・駿河が準子のマンションで持ち出した1つ
・準子の部屋にあった空のカプセル1つ
・準子が穂高のピルケースに仕込んだ2つ(穂高が捨てた P57)※貴弘が拾う
・準子が自殺に使用で1つ
・実際に穂高に使用された1つ(準子のマンションで駿河、または雪笹が1つ多く取得)
・瓶に残された5つ

カプセルの動き

・雪笹はカプセルを1つ所持
・駿河は貴弘へ脅迫状と一緒に1つ送った手元にはないという
・貴弘は脅迫状同封のカプセル1つ所持

毒殺に使用されたの毒の入手経路

・駿河、雪笹は準子のマンションで、1つ多く盗む事が可能であったことから、犯人の可能性
・貴弘は穂高が捨てたピルケースに準子が仕込んだ毒カプセルを2つ拾い、野良猫に使い(P119)もう1つ持っていることから犯人の可能性あり。

まとめ

作中では3人全員に、動機もあり、毒カプセルを仕込む機会があったことが分かります。

最後に加賀は犯人を決定づける重要な証拠を提示します。

美和子のバッグ、薬瓶、ピルケースの3つです。

そこには身元不明の指紋がついている。
それが何かわかった。考えれば付いていて当然の指紋であるという事。
犯人なら言っている意味が分かるはず、理解できる人間こそが穂高さんを殺した犯人です。
加賀はいった。「犯人はあなたです」

ここで物語は終わります。犯人解説編へどうぞ

犯人はだれか

袋とじの中で解説されている内容は以下の通り

ピルケースは同じものが2つあること(P57)
ピルケースは前妻とお揃いであったこと。(P57)
離婚して前妻との思い出の品は送り返されていること。
犯行に使用されたピルケースには前妻の指紋がついていること

そしてそのピルケースの存在を知っていて入手できることができる人が犯人です。

そして犯人は駿河直之です。

P147の記述が犯行のポイントです。

「例の鼻炎薬か」俺は懐中時計に似たピルケースの蓋を開けた。白いカプセルが一つ入っている。「だけど、俺もすぐに教会に行かなきゃいけないしな」蓋を閉め、ポケットに入れてから周囲を見回した。すぐそばをボーイが通りかかった。

俺はボーイを呼び止めると、「これを新郎のところに届けてくれ」といって、ピルケースを渡した

このポケットに入れてからという表現がポケットで事前に用意したお揃いの前妻のピルケースと交換したものと思います。

というわけで長々と解説しましたが、なぞは解けましたでしょうか。
また何か面白い推理小説があったら読んで記事にしてみます。

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